インデックス投資とは、指数と同じ値動きをすることを目指す投資方法のことを言います。
指数とは、日経平均やTOPIX、NYダウ30やS&P500のようなものを言います。
インデックス投資に対するものとして、アクティブ投資があります。
アクティブ投資は指数を上回る運用成績を目指す投資方法です。
つまりはインデックス投資を超える成績を目指すものがアクティブ投資ですね。
インデックス投資を用いた投資信託をインデックスファンド、アクティブ投資を用いた投資信託をアクティブファンドと言います。
結論から言うと
「インデックスファンドへの長期投資を主軸にしましょう!!」
という事になります。
なぜインデックスファンドへの長期投資が良いのかを説明していきます。
目次
<インデックスファンドとアクティブファンドの比較>
インデックスファンド | アクティブファンド | |
---|---|---|
指数と同じ値動きを目指す つまりは平均を目指すという事 | 目標 | 指数を上回る成績を目指す つまりはインデックスを 上回ることを目指す |
安い 目安0.1%~0.2%程度 | 手数料(信託報酬) | 高い 目安1~2%程度 |
極めて小さい | ファンドマネージャー (プロ)の役割 | 大きい |
インデックスファンドの指数と同じ値動きを目指すということは、言い換えれば市場平均に連動させるという事です。
ですからファンドマネージャー(以下プロ)の裁量で銘柄選定をして売買することは非常に少なくなります。
結果、プロの介入余地は少なく、機械的に銘柄選定を行うことになります。
実際にインデックスファンドにおいて年間での銘柄の売買による入れ替えは全体の1割程度だそうです。
プロの仕事があまりないという事ですから、コストは抑えられるため手数料は安くなります。
一概には言えませんが、優良なインデックスファンドであれば年間の手数料(信託報酬)は0.1%~0.2%程度です。
最近は0.1%を切るインデックスファンドも出てきています。
それに対してアクティブファンドはインデックスファンドを上回ることを目指します。
つまりは市場平均以上の運用成績を出すことを目指します。
そのためにプロは積極的に売買を繰り返します。
プロの裁量が大きくなるという事です。
売買の回数は増えるため売買手数料も大きくなりますし、プロ自身のコストもかかりますから、手数料は高くなります。
ざっくり1~2%程度の手数料(信託報酬)になります。もっと高いものもあります。
このように見てくると
- インデックスファンド→手数料が安い分、リターンも市場平均なのでそれなり
- アクティブファンド→手数料は高いが、その分プロが運用するのでリターンは高い
と思われるのではないでしょうか。
実はこれは大きな間違いなのです!!
<アクティブファンドの大半はインデックスファンドに勝てない>
実は過去のデータから見ても、多くのアクティブファンドはインデックスファンドの成果を上回ることができていないのです。
つまり、アクティブファンドの大半は市場平均に負けるという事です。
年間で見ると約6割、10年間で見ると約7割、20年間で見ると実に8割のプロが市場平均に負けるという結果になっているそうです。
長期になればなるほど、プロは市場平均に負けるという事になります。
仮に単年では勝てても、勝ち続けることは難しいという事です。
衝撃的な事実じゃないですか?
私はこれを知った時、びっくりを通り越してポカーンでした・・・
もちろん市場平均に勝ち続けるプロは少数ではありますが、存在します。
しかし事前にどのプロが今後、市場平均に勝ち続けるのかを予測することは非常に困難です。
高い手数料を払い、少数の市場平均に勝てるプロにあたることを期待して、アクティブファンドに投資する確率の悪い勝負をするのであれば、安い手数料で確実に市場平均並みのリターンが得られるインデックスファンドに投資するのが理に適っています。
更に言えばアクティブファンドを買うメリットはゼロに等しいと思います。
<インデックスファンドの手数料>
インデックスファンドの手数料(信託報酬)は、近年価格競争が起こっていてどんどん安くなってきています。
0.1~0.2%程度のものも多数あり、0.1%すら切るものもあります。
私たち個人投資家にとっては非常にいい時代になっています。
0.1%だとすると仮に100万円インデックスファンドを保有しても年間1000円の手数料で済むという事です。
しかし、インデックスファンドであれば必ず手数料が安いというわけではありませんので注意してください。
インデックスファンドはとても数多く存在します。
その中には同じ指数に連動するものもたくさんあります。
例えば、日経平均と同じ値動きするインデックスファンドは一つではなく色々あるという事です。
そして手数料もそれぞれ異なります。
同じ指数に連動している以上、基本的にはそれらの運用成績は同じだと思っていいです。(誤差レベルはあります)
であれば、同じ指数に連動するインデックスファンドの中から選ぶ基準は手数料の安さですね。
インデックスファンドを購入する場合、購入した後に自分ができることは特にありません。
自分の判断で投資成績を左右するのは、購入する際に
- 「どの指数を選ぶか」
- 「手数料をいかに安く抑えるか」
の2点のみになります。
手数料は長期的に見たら大きな差になってきますので、できるだけ安いものを選ぶようにしてくださいね。
<市場平均リターンはどのくらい?>
これまでの歴史を見てみると、世界最強の指数とも言われるS&P500は実質成長率で平均年率6~7%です。
全世界経済の実質成長率は平均年率5%程度と言われています。
一つの目安にしてください。
ただし、あくまで長期間で見た時の平均です。
単年で見れば大きなプラスの年も大きなマイナスの年もあります。
毎年同じ比率で伸びるわけではありません。
<インデックスファンドによる分散効果>
インデックスファンドに投資すると、それだけでかなりの分散効果があります。
分散投資は投資においてのリスク低減の基本中の基本です。
(分散投資と長期投資でリスク低減 参照 ←リンク)
例えば日経平均に連動するインデックスファンドの場合、日経平均を構成する225の銘柄を全て買っているのと同じになります。
つまりインデックスファンドはその連動する指数を構成する銘柄をそのまま全部買っているという事です。
日経平均の225の銘柄を個別株で全部買って分散しようとした場合、とんでもない金額になってしまいますから普通はできません。
しかしインデックスファンドを買うことで1000円や10000円などの少額からでも分散して買うことができます。
日経平均のインデックスファンドを買うということ
→日経平均の市場ごとまるごと買うということ
→日本経済全体をそのまま買うことに近い
S&P500のインデックスファンドを買うということ
→S&P500の市場ごとまるごと買うということ
→アメリカ経済全体をそのまま買うことに近い
このように、限られた資金で投資をする私たち個人投資家にとって、インデックスファンドは市場全体のリターンを得ることができるだけでなく、非常に広い分散投資ができるのでとてもありがたい存在です。
投資を始める時にはインデックスファンドは心強い必要不可欠な存在です!!