【慌てちゃダメ】暴落時に長期投資家がとるべき行動

多くの個人投資家にとっての投資手法の最適解と言われるのが
「ドルコスト平均法によるインデックスファンドへの長期分散投資」です。
機関投資家などのプロにとっては最適解にならないかもしれませんが、プロではない個人投資家の大半にとっては最適解の筆頭になると思います。
しかし市場は常にプラスになるわけではありません。
時には暴落することもあります。
過去を見てみると平均すると約10年に一度くらいのペースで〇〇ショックと言われる大暴落が起こっています。
〇〇ショック級の大暴落だと、株式の価格が半分くらいまで下落してしまうようなこともあります。
ではこのような大暴落時に、インデックスファンドへの長期投資をしている個人投資家はどのように立ち回れば良いのでしょうか。
結論から言ってしまうと
「普段通り淡々と積み立てつつ保有し続ける」
という事になります。
特別なことをする必要はないという事ですね。
インデックスファンドへの長期投資家の
暴落時のとるべき行動
- ① それまで同様、ドルコスト平均法で積み立てを続ける
- ② 基準額が下がっても売らずに保有する
↓
暴落前と変わらずそれまで通り継続する
暴落時に慌ててパニックになったり、その結果無駄に売買をしてしまう人はインデックスファンドへの長期投資をなぜ行っているのかという前提を理解していないという事になります。
そもそもドルコスト平均法によるインデックスファンドへの長期投資が最適解になるというのは次のような前提の上に成り立っています。
ドルコスト平均法によるインデックスファンドへの長期投資が最適解である前提
- ① 個人投資家がトレードしてプロの投資家に勝つのは非常に困難
- ② 市場平均は長期的には、ほとんどのプロの運用成績を上回る
- ③ 市場平均は短期ではマイナスにもなり得るが長期で見ると右肩上がりの成長をすると考えられる
- ④ ドルコスト平均法を用いることで購入価格を平準化する
- ⑤ 投資に時間を使わなくても資産形成ができる
そもそもドルコスト平均法は、価格が下がると威力を発揮してくれる手法です。
そして①~⑤の前提の上で、ドルコスト平均法によるインデックスファンドへの長期投資を行うと、個人投資家でもプロに負けない資産形成が可能だからこそ行っているわけです。
仮に暴落が来たとしてこの①~⑤の前提が何か崩れるのであれば、売りもありだと思いますが、暴落によって崩れる可能性がある前提は③のみです。
①②は歴史的事実ですし、④⑤は単なる事実です。
これらは暴落が起きようと変わることのない事実ですよね。
③のみが将来の展望なので、世界経済などの状況を見て考えた結果、この前提が崩れると判断する人がいてもおかしくはないと思います。
暴落によって今後の成長が成り立たなくなり、③の前提が崩れると判断した人は売るという判断になると思います。
何が正解かはわかりませんが、その判断からの売りは合理的ではあります。
しかし、その理由以外は暴落したら売るというのは合理的な判断ではないという事ですね。
前提ありきの行動なのに、その前提を無視しているということになります。
もし暴落によって生活が脅かされるレベルのダメージを負ってしまって怖くなって売ったとしたら、それはそもそもリスクをとりすぎています。
投資は余裕資金を使って、リスク許容度の範囲内で行わなければなりません。
本当にこれは鉄則中の鉄則です!!
投資資金の鉄則
- ① 余裕資金で行う
- ② リスク許容度を把握して、その範囲内で行う
- ③ 生活防衛資金を確保する
暴落によって取り返しのつかないダメージを負う人は、その時のリスク許容度を超えてしまっているのです。
投資資金は最悪半分以上を失ったとしても生活に支障が出ないレベルにコントロールしている必要があります。
暴落は必ずやってくるものです。
景気というものは必ず好景気と不景気を交互に繰り返します。
その上で、長期で見ると世界経済は過去から今日まで成長してきました。
リスク許容度の範囲内で長期投資をしてドルコスト平均法を用いているのであれば、暴落は長期的に見てリターンを大きくしてくれるものです。
つまりは自分をコントロールできている投資家にとって暴落は来てほしいものなのですね。
実際私は「暴落こ―――い!!!」と願っています(笑)
暴落の時に慌ててパニック売りして市場から退場することなく、継続して生き残り続けられるようにリスク許容度に関してしっかりと考えてくださいね。
投資資金の鉄則は絶対に守りましょうね!!