【知らなきゃ損するかも】eMAXISシリーズ購入時の注意点

三菱UFJフィナンシャルグループの一つである 三菱UFJ国際投信から出ている「eMAXISシリーズ」という非常に人気の高いインデックスファンドシリーズがあります。
このシリーズの特徴は、「手数料(信託報酬)において業界最低水準を目指し続ける」ということにあります。
実際に他の信託報酬が安いファンドが出ると、それに追随して信託報酬を安くしてきたという実績があり、業界最低水準を実現してきました。
このように一貫して最低水準の信託報酬を目指してくれているので、個人投資家からすれば他の安いファンドが出てもまた追随して安くなってくれるだろうと思えることは非常にメリットが大きく、個人的にも非常にお勧めです。
しかし、eMAXISシリーズを購入する際には注意しなくてはならないことがあります。
そもそもeMAXISは「eMAXIS」と「eMAXIS Slim」という二つのシリーズがあります。 「Slimあり」と「Slimなし」ですね。

この「Slimあり」と「Slimなし」には同じ指数に連動したものがあります。
例えば日経平均に連動したファンドとして以下があります。
・eMAXIS 日経225インデックス
・eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)
これらは二つとも日経平均に連動したインデックスファンドで、中身の組み入れ銘柄は同じです。
中身が同じですから当然リターンの結果も同じになります。
このように同じ指数に連動している「Slimあり」と「Slimなし」があるものは、先進国株式、新興国株式、全世界株式、TOPIX、バランス(8資産均等型)、先進国債券、国内債券、国内リート、先進国リートなど多数あります。
これらは全て「Slimあり」と「Slimなし」で、中身の組み入れ銘柄は同じかほぼ同じです。
中身が同じかほぼ同じなので、当然リターンは同じかほぼ同じになります。
しかし中身もリターンも同じかほぼ同じにも拘らず、実は手数料(信託報酬)が全く違うのです!!
それぞれの手数料と純資産を見ていきましょう。
純資産というのはそのファンドに投資家が投資した金額の総額です。
要は純資産が多いということは多くの人がたくさん買っているということですね。
eMAXIS | eMAXIS Slim | |||
---|---|---|---|---|
ファンド | 純資産 | 手数料 | 純資産 | 手数料 |
日経平均 | 309億円 | 0.44% | 49億円 | 0.154% |
TOPIX | 173億円 | 0.44% | 157億円 | 0.154% |
先進国株式 | 387億円 | 0.66% | 854億円 | 0.1023% |
新興国株式 | 244億円 | 0.66% | 235億円 | 0.2079% |
全世界株式 | 77億円 | 0.66% | 234億円 | 0.1144% |
バランス(8資産均等) | 274億円 | 0.55% | 458億円 | 0.154% |
国内債券 | 125億円 | 0.44% | 84億円 | 0.132% |
先進国債券 | 110億円 | 0.66% | 92億円 | 0.154% |
国内リート | 136億円 | 0.44% | 14億円 | 0.187% |
先進国リート | 82億円 | 0.66% | 11億円 | 0.22% |
(2020年現時点)
一目瞭然なのですが、手数料が圧倒的に違います。
リターンが同じですから手数料の差分どんどん差がつきます。
「Slimあり」ではなく「Slim なし」を選ぶ理由はどこにもありません。
絶対に「Slim あり」を選ぶべきなのは明白です!!!
しかし純資産を見てみると、「Slimなし」も非常に多額の購入をされていることがわかります。
「Slimなし」を購入している人は、「Slimあり」に比べて手数料の差分だけ純粋に損をしています。
eMAXISシリーズは絶対にSlimシリーズを買うべき!!
結局はこれがシンプルに唯一無二の結論です!!
eMAXISシリーズを購入する際は、間違えて「Slimなし」を購入しないように気を付けてください。
eMAXIS Slim シリーズは非常にお勧めです。
個人的にもeMAXIS Slimをメインとして利用しています。