投資と言っても様々な種類の投資があります。
会社の発行する株式に投資をする「株式投資」
不動産に投資をする「不動産投資」
この辺りが投資と聞いて、まず思い浮かぶ人が多いのではないでしょうか。
その他にも
自分の成長のために自分に投資をする「自己投資」
企業などが業績の拡大などのために設備に投資をする「設備投資」
人を育てるために人材に投資をする「人材投資」
などもよく耳にしますね。
さらに金やプラチナなどの貴金属への投資や、絵画などの美術品への投資などもあり多種多様な投資があります。
広辞苑で投資を調べてみると・・・・・
【投資】
- ① 利益を得る目的で事業に資金を投下すること。出資。
- ② 比喩的に、将来を見込んで金銭を投入すること。「息子に-する」
- ③ 元本の保全とそれに対する一定の利回りを目的として貨幣資本を証券(株券および債券)化すること。「-家」
- ④ 経済学で、一定期間における実物資本の増加分。資本形成。
となっています。
わかりにくい・・・笑
基本的には投資の内容はお金のことなのですね。
ただ、現在一般的に使われている「投資」という言葉はもう少し広い意味があると思います。
「時間を投資する」というような使い方もされますし、「自己投資」などはお金がかかることもありますが、お金をかけなくてもできるものもたくさんあります。
ですから、お金だけに限らず広い意味で投資を考えると
「お金や時間や労力を使って、将来により大きいリターンを得るために行う事」
といったところになるかと思います。
実は投資をしていく上では、この『将来に』というのがとても重要です!!
広辞苑の投資の意味を読んでも、時間が経った後のリターンを得るということがわかりますね。
つまり、投資の本質とは将来のために起こす行動なのです。
イメージとしては下のような感じですね。

ただ、投資というのは一回行えば十分というようなものというよりも継続していくことが大切なものです。
もちろん投資やリターンの内容にもよりますが、積み重ねていくことが将来のリターンを大きくしていきます。
この『将来に』という事が、目先の利益を重視する投機との大きな違いです。
投機とは・・・・
【投機】
- ① 不確実だが当たれば利益の大きいことを狙ってする行為。「-的」
- ② 市価の短期間の変動の差益を狙って行う売買取引。「-市場」
細かく覚える必要なんてありませんが、将来ではなくその時点で利益を得るために行うハイリスク・ハイリターンの行為ですね。
ギャンブルの一つとされることもあります。
株式投資や不動産投資などは、将来により大きなリターンを得るための「投資」としての役割を果たすこともありますが、やり方によっては将来ではなくその時のリターンを得るための「投機」になることもあります。
例えば株式投資は長期的に積み立てていくなどすれば投資的要素が強くなりますが(投資する対象によりますが)、1日に何度も売買を繰り返して利益を狙うデイトレードのようなものは投機的要素が強くなります。
決して投機を全否定しているわけではありません。
デイトレードで大きな利益を得ている人もいます。
例えば「株で□年間で〇億稼いだ」というような人もいるのでしょうが、そのような人は投機的な行為で利益を得ています。
短期間で莫大なリターンを得るためには投機的行為をするしかありません。

逆に投資は基本的には短期間で莫大なリターンを得られるものではありません。
このことを勘違いしてしまう人が少なからずいますので、気を付けてください。
個人的には投機はお勧めしませんし自分でもやりませんが、どちらがいいかというよりも自分が何を目的としていて、そのためにやるべきことが投資なのか投機なのかをしっかりと考えることが大切です。
そしてやるべきことを継続して実践できているか、自分を時々振り返ってみましょう。
将来のために投資をしていたはずなのに、目先の利益に目を奪われて本来の目的を見失って投機的行為を繰り返し、資産がどんどん減っていくなどという事は投資の失敗例の代表的なものです。
そして初心者が投機をするのは絶対に辞めたほうがいいです!!!
これは声を大にして言いたいです!!
投機は上級者向けです。
もし投機をやりたいのであればしっかり勉強してからにしたほうがいいです。
初心者による投機は、偶然単発的に利益を上げられたとしてもトータルでプラスになることはほぼ不可能だと思います。
投資とは目先に捉われない将来のための行動。
まずこの投資の本質を忘れないように頭に叩き込みましょう!!
そして忘れないように時々振り返ってください。